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2010/08/12 (Thu) ゆっくり【未完のキャンバス】

8月10日に拍手したヤツ手ェ挙げろ!
んあ? てめえかっ……、ありがとう! ありがとう!
一人でも反応してくれるヒトが居るのなら、
こんな駄文でも書いた甲斐があるってモンです。



感想に感想で返すのは、実はちょっと怖かったりしマス。
誰かに"馴れ合い"と思われるのすら怖い、
超絶的にヘタレ人間ですんで。
だから敢えて言おう。
これは感想ではないっ、吐瀉物であると!

【未完のキャンバス】第十九話

数々の伏線が一挙に明らかになり、
豪雨のように叩き付ける真実の感触に耽るのは、
物語を読む人にとって"大きな快感"だと思う。
ならこの話のように、冒頭で張られた小さな伏線が、
その話のうちにキレイに巻き取られてしまうのはどうだろう?

アルバートと瀬田の能力に関する些細なエピソードが、
二人の友情の在り方や新たな力の獲得など、
いくつかの変貌を遂げながら、
この話のタイトルでもある
『インビジブル・ライン』に向けて奇麗に収斂していく。
そんな大げさに分析してみるまでもなく……、
それもまた"大きな快感"じゃないかと思う。

それは何もこの話に限った事でなくて、
作品を通して、時に鼻につくほど調整された"物語らしさ"が、
この物語の必要条件になっている。
「物語が物語らしいのは当たり前じゃないの?」
と、金髪ツインテールがつっこむ。もちろん私の脳内で。
ケドたぶん、その当たり前の枠組みは、この作品には似合わない。
なぜって、時に物語にとって"毒物"にしかならない何かが、
この作者さんの書く物語には多分に含まれているからだ。
その何かは有り体に言えば"現実"ということになるのだろう。

瀬田くんとアルバートくんは、
まるで現実のように"進路"のことで悩む。
それだけでなく、
あらぬ誤解で衝突し、お互いの心を穿ってみたりする。
それは現実に有り触れたビターな痛みだ。
SRC界のすみっこで、名無しの誰かがこんな事を言っていた。
「なんで現実で苦しい思いをしてるのに、
 シナリオでまで鬱にならなければならないんだよォ!?」

だから物語にとって、現実は毒になっても薬にはならない。

そのはずなのに、わたしはこの『物語』に強く惹き付けられている。
それはたぶん、この物語が物語らしい喜びに満ちているからだ。
結論が出ないはずの現実の悩みに、
洗練された物語の結末を与えてくれるからだ。
でも、其れだけじゃない気がする。
だってこの作品に含まれた現実の総量はハンパない。
気持ちいいカタルシスが一つ終わったと思えば、
再び登場人物たちはぐちぐちと現実に悩み始める。
まるで錆び付いた軽自動車が、
サイドブレーキでもを掛けながら坂道を上ってるみたいに。

軋みをあげながらも、この物語は何処かへ向かっている。
残された話数から逆算して、
その何処かもそう遠いわけではないようだ。
なら、こちらもゆっくりと時間を掛けて、
埒もない文を書きながら、その隣を歩いていこうと思う。

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どもー、マイヤーです。感想ありがとうございました。
約半年、この焦らしプレイ絶対にゆるさない……すいません嘘です。感謝しかありません。
は、ともあれ。フィクションであるからこそ、
更に言えば異能モノという本来あり得ない設定だからこそ「現実」という成分の調整は大事だと思います。
プレイヤーに一体感を与えるか、夢のような世界を描くか、
どちらに比重をおくかを決める上で重要ですからねー。

と、ここまで書いてメロ視てに含まれた現実が軽く致死量な事を思い出しました。
ううむ、さすがですと一人納得しつつ、これにて。

2010/08/14 00:15 | マイヤー [ 編集 ]


 

ははは、こやつめ。
だから感想ではないと言っておろうが!
と、あんまり言うと面倒くさい子だと思われるので、この辺で。

> 約半年、この焦らしプレイ絶対にゆるさない……
実はとっくにクリアしてたりするのですが、
なにしろ筆不精な人間なので、感想にするのが遅れに遅れマシタ。
もう色んな意味で(GP入賞おめでとうございます!)
手遅れになってしまったので、この際フツーの感想を書くのは辞めてしまえと。

> プレイヤーに一体感を与えるか、夢のような世界を描くか、
> どちらに比重をおくかを決める上で重要ですからねー。
物語ってナンなんだろ? ってトコから切り取ってやろうと、
身の丈に合わない動機で書いたものですんで、
そういう風にリアクションとってもらえるのはスゲェ嬉しいっす。
たしかに超人よりは等身大の方が感情移入し易いですねー。
なんでェ、あいつ意外にクスリになりやがるじゃねえか。

2010/08/15 09:58 | pechka [ 編集 ]


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